映画の感想に含めて良いものかわからなかったので番外編。
このエントリはとても長い上になんだか気持ち悪いです。ネタバレは極力ないようにしますが約束はできない。
攻殻機動隊 ARISE(2013~2014/総監督: 黄瀬 和哉)
4本の1時間作品と1本の特別編をまとめて。
Episode1ではまだ軍に所属している草薙素子が海外から帰国、公安9課のあのチームは出来ていない状態。ちなみに三佐なので少佐とも呼ばれてない(途中で昇進するけど軍をやめるから少佐でいいのかどうか)。
Episodeを追うごとにおなじみのバトー、トグサ、パズ、ボーマ、イシカワ、サイトーと出会い、仲間として動いていく。
私はEpisode2まで見て「なんだこのモノマネアニメは!」とか思って見るのをやめてしまったのだけど、今回まとめて見たら「新しい攻殻機動隊として全然アリだな!」と考えが変わりました。
これまでのTVアニメシリーズのファンだった私は、坂本真綾が田中敦子のモノマネをしておる、と拒否反応を出してしまったけど、坂本真綾版の若年期少佐もイイ!と思いました。うん。
各々のキャストのモノマネっぷりは相変わらずなんだけど。ロジコマの沢城みゆき嬢ですら「なんというタチコマ感!」と思ってしまったもの。
過去の話を書く時はどうしてもモノマネ感が出てしまうのは仕方ないとはいえ。
今までの押井版(劇場版)や神山版(テレビアニメ版)のエッセンスをちょいちょい挟み込んでいて、昔からのファンも「ニタリ…」と出来る仕上がり。
ストーリーは相変わらず「犯人と思ってたヤツが実行犯で犯人じゃなくて本当の犯人はお前…なんだけどそういう事情かようわあー!」っていう感じ。
企業間と国家間の陰謀があるのもいつも通り。ニタリ。
テレビアニメ版のジガバチみたいなのが出てきたり、対戦車ロボのAIハックのためにロックを少佐が素手でこじ開けたり(もちろん指の義体はバキバキに)船の上のシーンとか、今までの攻殻機動隊をもう一度最初から全部見たくなる。
少佐の「あら、そう」とか「そういうこと…」とかも出てくる。
ちなみに少佐が「そういうこと」「そういうことか」って言ったシーン、私は何がそういうことなのかサッパリわかりませんでした。
どうしてもARISEは認められないっていう攻殻機動隊ファンの人は「これはお金がかかっている盛大なファンアートなんだ…!」って思うと完成度の高さに感動すると思う。
ファンアート呼ばわり。お前が一番認めてないだろ…って話だね。
ハリウッド実写版もCMとかティザームービーでチョロっと見ただけで「荒巻が違う!」ってちょっとキレかけてるのだけど、時間をおいて見てみれば「これはこれで新しい攻殻機動隊」って思える気がする。
おそらく、最初の劇場版アニメが出来た時は漫画版のファンが、テレビシリーズが始まった時はそれまでの劇場版ファンが色々と考えていたことなんだろう。
違うのは声優陣や監督だけではなくて、音楽もとても変わった。
今までの攻殻機動隊が秋葉原っぽいとしたら、下北沢感?新しいのに懐かしい感じのする音、シンプルなOPやEDの映像(でも攻殻機動隊というモチーフは核にきちんとある歌詞)、菅野よう子や川井憲次の彩ってきた攻殻機動隊の世界の色がまた変わった。
ここは公開前からとても期待していただけに、実際に以前Episode2まで見た時に「なんか違う…」って違和感としてしまった部分でもあるのだけど、改めて見てみたらみんなの若年期という少し若い音作りのような気がした。
音楽のことはサッパリわからないけど。
なんにせよ、まとめると「劇場で見たら(おそらく)尺の長さも相まって騙された感があるけど、Blu-rayでテレビシリーズをイッキ見したと思うととても満足」っていう感想です。
劇場版とテレビシリーズの間みたいな感じなんだよね~。
こっちが本当に気持ち悪い感想ですしネタバレもあります。あと私はそんなにガンダムに詳しくないです。↓
機動戦士ガンダムUC ep1~ep7(2010~2014/むとうやすゆき)
ファーストに近いガンダム。
ガンダム年表的にはファーストの前にある事件(ラプラス事件)が起きて、100年後の話(逆シャアの後)が中心。
あっ、逆シャアの後なのか…(ガンダム年表見直して気がついた)。ファーストとZの間の話かと思っていたぜ。
どうりでMSが最新式っぽいわけだぜ…(Zみたいに変形したから「あれ?」とは思ってたんだけどさ…)。
最大の個人的な見どころは気持ち悪いMSナンバー2だと思っている「ジュアッグ」が大活躍しているところ(気持ち悪いMSナンバー1はアッグガイ)。活躍というか、破壊行為というか…。水陸両用機がめちゃくちゃいっぱい出てくるのでニタニタ出来る。確かズゴックもでてきてたはず。あと水陸両用の連邦のやつ(やつ、て…)。
なのにアッガイは居ないなんて。アッガイが…アッガイたんが…。ジャブローを核爆発させたから全部消滅したってことなのか、どうなのか、アッガイ。なぜ居ないんだアッガイが。
相変わらず民間人がガンダムに偶然乗る
しかもガンダム登場者の友達である民間人が連邦の船に乗るはめになる
なぜか船員として働いてる
いざ、というときは人質になったりする
なんやかんやあって地球に落ちて宇宙(そら、と読む)に戻る
宇宙の大いなる意思(死んだ人の思念的なもの)で「おーい、出してくださいよ~」ってなる(ならない)。
あと主役は相変わらず敵の女性と懇ろな感じになっちゃう。
それから黒いガンダムが出てくる(主人公機の敵として)。
砂漠で主人公ピンチ!もある。
あと主人公vsオッサンもある。殴り合い・宇宙(そら、と読む)。
主人公はなぜかモテる。主人公が主人公たる所以。自分に思いを寄せてくれてるスペースノイドの幼馴染(なのか?)には振り向かず、敵の女性と仲良くなっちゃう主人公。
これまでの様々なガンダムの様々な要員をすっかり踏襲している大変好感度の高い主人公です。
7話分をまとめたらそういう話だよ。それ以上でもそれ以下でもないよ。
相変わらず赤いのに乗ってる早い人は出てくるので「シャアか?シャアの再来?シャアじゃないのか?やっぱりシャアか?」って思いながら見ました。
フル・フロンタルは結局なんなの?シャアなの?逆シャアを見てないから知らないよ…。
「ララァか…?」とか言ってたからシャアなの?なんなの?
だいたい、シャアは初代ガンダムの頃から「キャスバル兄さん(本名)」と「シャア(源氏名)」を使い分けてる芸能人気取りだったわけですが、アルテイシア(セイラさん)との共通の名字の「エドワウ・マス」とかいう名前もあって、Zでクワトロ・バジーナって名乗るから私の中では
炎上するたびに火消しをしようとして失敗してアカウントを消しては名前を変えて復活してくるツイッタラー
みたいな感じなのでフル・フロンタルさんもシャアの別名だとばかり思っていたのですが。
頭モジャモジャだし。顔同じだし。中の人同じだし。
バナージ(主役)は素直に感情を表すカミーユてかんじで可愛らしかった。バナージかわいいなオイ。
たまに頭のモジャモジャがイデオンのユウキに見えたけど。
精神攻撃っぽいのを受けてウワァーってなるのは相変わらずで「え、大丈夫?シロッコにやられたカミーユみたいにならない?大丈夫?バナージ大丈夫?」って最後まで心配してました。
大丈夫だったけど。多分。大丈夫…だよね?
精神攻撃を受けてユニコーンガンダムの角が「シャァアン」って開くとこもよかった。なぜ開く。ぱっかーんて。
ミネヴァ様はハマーン様が居なくてもちゃんと自分で物事を考えてるっぽかったし、ザビ家に生まれただけってだけなのに責任を果たそうとしてて王族として偉いと思った。
それから地球連邦軍の少尉のリディっていうのがもう一人の主役(今知った。フル・フロンタルさんがもう一人の主役だとばかり…)が非常に気持ち悪くて良かった。
もうね、ほんっと、気持ち悪い。
ミネヴァ様とどうにかなろうとしたり、嫉妬(?)でバナージに襲いかかったりするところが気持ち悪すぎて「うおお!」ってなった。あー気持ち悪い。最後はいいやつ風になるけど途中までリディ少尉の気持ち悪さにドキドキします。
これって正常な反応だよね?大丈夫だよね?リディ少尉って気持ち悪いキャラだよね…?
カミーユとフォウに感じたドキドキ感が10だとすると、ジュドーとプルに感じたドキドキ感(不快感含む)が80くらいでミネヴァ様とリディ少尉に感じるドキドキ感(ミネヴァ様逃げてー!!!含む)が800くらいなのだけど。
なにこれ、誰か共感してくれるかな…。
あとはカイ・シデンがまたいいところで出てきたり、ベルトーチカがいいところで出てきたり、アムロがフンワリ出てきたりララァが出てきたりするので「宇宙すごいなー」ってなりました。
それにしてもユニコーンガンダムのダサさよ。
ターンAガンダムの次くらいに造形がダサい。角が途中で開く上に光るんだぜ。メカニックも「なんで光るのかわからない」っていう謎の力によって光る。
あと序盤からみんなが「箱」「箱」って探してる箱、箱じゃない。開かない。開けられない。もうわけがわからない。
でもとても面白かったし、ララァの声で泣きました。