注)タイトルと本文は全く関係がありません
ねぇ、見たの?見てないの?
私は見たよ!
そしてポストカードを貰ってきたよ!
フィルム配布まで待ってたら、うっかりネタバレ見てしまって
「ああどうせMXとかテレ東で夜中やるからいいや」
ってなってしまうから、渋々見てきたよ!
渋々のところは「あー土日じゃなければ1000円(レディースデー)で見られるのに、お連れ様がいるから土日にしか行けないよド畜生」の渋々で
映画は本当に楽しみにしてた。
マミさん!マミさん!
初めて自分のお金で映画館に出かけていって見た映画って何かなーって思いだしたら
大島渚監督の「ご法度」でした。
私の実家のある地域は市内に映画館がなくて
隣の市まで学校帰りに自転車を飛ばして見に行かなきゃいけくて
映画への敷居がとんでもなく高いものでした。
しかも学校から映画館まで軽く10キロくらい離れていました。
小さいころ見たと思っていたジブリの映画は
実は封切りされてから何年かしたあとの
市民会館での市民サービスの一環だったと知ったのは、大人になってからのことです。
ちなみに、映画館のある建物は複合施設とは名ばかりの、
ゲームセンターとパチンコ屋に挟まれているという環境にあり
「あの映画館はヤンキーのたまり場になっているので、うかつに足を踏み入れたら最悪殺される」
という、小中学生を震え上がらせるには十分な噂も蔓延していました。
そんな環境だったので、身近に映画館があって毎週のように映画を見るとか
コンサートを見に行くっていうのがとても縁遠いものに感じられていて
映画館やコンサートホールっていうのはとても都会的なものだと思っていました。
そもそも、私の家族は「映画を見る」という習慣が
ほぼ無かった。
前述のご法度は司馬遼太郎の新選組血風録から何編か組み合わせたもので
当時高校生だった私が司馬遼太郎の世界にどっぷりハマっていたとか
そういうものはもちろんなく、
単純に実写ホモォ┌(┌ ^o^)┐ってどんなの?という興味から見に行っただけでした。
松田龍平くんがヤバい映画、くらいの知識しかありません。
小中学生のころ「あの映画館はヤバい」という噂を散々聞いていたので
初めて行った映画館で、空席状況の確認できるハイテク画面だとか
フロントの従業員がきちんと制服を着ているだとか
フロントが明るい!だとかそういったことでいちいち感動していました。
御法度のおかげで「映画館怖くない」とおもった私は
特に興味があるわけでもないけれど、
映画館にいて映画を見てる自分がかっこ良く感じられて
しばらく通ったような気がします。
学校帰りに自転車で1時間くらいかけて10キロの距離を汗だくになってかっ飛ばして
何がかっこいいのかよくわかりませんが。
次に見たのはスパイダーマンでした。
特に好きでもなんでもないけど、ハリウッド映画を見る私かっこいい、と思ったんだと思います。
ところが。
汗だくチャリ10キロのせいで喉が猛烈に乾いていた私は
映画館についた瞬間、お茶か何かを一気飲みし、
映画の一番良い所でオシッコしたくなるという病に見舞われ始めました。
毎回映画館に行くたびに、一番いいシーンでオシッコに立つ…。
映画館も空調がガンガン効いていて、真夏なのにホットココアでも飲まないと
爪の先まで紫になる、一体誰のためのなんの空調なんだよ!という温度調整がされていました。
あれは今考えても、映画館のミスだと思います。
そのせいで、
映画館=おしっこ行きたくなる=落ち着いて映画見られない
と思い込み、10年以上映画館から離れることになります。
本当に毎度毎度一番いいシーンでおしっこ行ってたんです。
うんこじゃないのが幸いです。
地元の映画館は、今思えば客席が50くらいしかない、
どこのテレビ局の試写室だよ!くらい小さなものでした。
というか、同時期に赤坂のTBS試写室に行ったことがあるのですが
そちらのほうがよっぽど大きかったです。
そんな私が映画館に戻ったのは、地元にジャスコが出来てからです。
ジャスコの映画館で見た映画はイノセンス(攻殻機動隊シリーズ)でした。
前情報がさっぱりなかったので(アニメの映画、ってことくらいしか知らなかった)、その時は私を無理やり釣れ出した元彼氏(こいつがとんでもないクソ野郎だったのですが、その話はまたいずれ)を
恨んだものです。
あ、攻殻機動隊は映画見てから5年後くらいに改めて全部見ました。
面白かったです。
もとくぉー!
ジャスコの映画館の内装はほとんど覚えていません。
たぶん、めちゃくちゃキャラメルポップコーンの匂いがしてて
みんなポップコーン食べてるなーっていう印象だったと思います。
キャラメルポップコーンのせいで、更に映画館が苦手になってました。
地元の映画館に行ったのは、それっきりでした。
上京してから新宿のバルト9に初めて行ったとき、
その大きさにビックリしました。
うわ、映画館、でかい
都会の人はこんなでっかいスクリーンで見てるのか!
すげえな!
都会すげぇ!
と、三十路過ぎたのに感動しました。
バルト9にはエヴァンゲリヲンを見に行ったのですが、
途中で席を立ちたくても立てない(お金がもったいない、隣の人に気を使うのがイヤだなどなどの理由)で
映画館がまだ苦手です。
まどマギのときも、おうちだったらきっと
号泣してんだろうなーって思うのに
「今ここで泣いたら帰りに化粧がとれまくって酷い顔になる!」
とか
「隣のオッサンに「なんだこのブス泣いてやがるうぜー」とか思われたらヤだ!」
とか
自意識過剰フィルターが働いて
「涙くんさよなら!さよなら!」
と全然集中出来ませんでした。