百三十五年丸ノ内線

昔の思い出から今の話までいろいろ(1年に3回くらい更新するよ!)

美容室には二度と行かないと決めた。

こんにちは。

雨だと髪の毛がボワーってなりますよね。

私もなります。

ボワー

 

まとまんねぇー!!!!!

 

タイトルの通り、私は美容室が苦手です。

社会人になるまで、美容室に行ったことがありませんでした。

1回だけ、母の職場の理容室で髪を切って貰ったのですが、

首をいじられるのがとても苦手で、

ビクッてすると母が睨んでくるので、それ以来美容室も理容室も苦手になってしまいました。

(ついでに帰りの車のなかで、首を触られたくらいで変な顔するな、と説教、帰宅後パンチ付き)

 

なので、社会人になるまでずーーーーーっとセルフカットのセミロン毛でした。

(しかもハサミは文房具ハサミ)

 

でもセルフカットでザクザク切ってる割には

枝毛ゼロ、ツヤツヤの烏の濡羽色だったんです。

セミロン毛に飽きたらものすごく短くしたりしてました。

後ろからみたら斜めになってたんでしょうけど、

母は元理髪師の割に特に文句は言いませんでした。

 

妹は、小さいころから近所の美容室に定期的に母と通っていて、

そこでいろいろと注文をつけてカットをしていました。

 

私はおうちで気が向いたらザク切り。

 

色んな意味で差別されてたなーって今は思います。

(それを言うと、どうしてその時言わなかったの、ってヒステリー起こされるので絶対言いません。そのとき言ったら殴られるのもわかってたので…)

 

そんな私が、初めて美容室に行こうと思ったきっかけはなんだったのか…。

今では全然思い出せません。

背中くらいあったロング(前髪なし)だったのですが、

どういう髪型にする、とも全く決めず、

お店に予約の電話をして、ボーっと出かけて行って、

待合室みたいなところで待ってる時に「どんな髪型にしますか?」ってアンケート(?)みたいなのを取られました。

そこで全く何も決めてない、ってことを伝えると、

3冊くらいヘアカタログを渡されて「この中から選んで下さい」と言われました。

 

 

この時点で帰りたい度70%超えてました。

 

ほんとに何も考えていなかったので、

Gacktみたいにしてください←なぜ?!

って言ったら、ものすごいショートになりました。

 

未だに、なんでGacktをチョイスしたのか全く分かりません。

 

カット中、やっぱり首を触られてビクッ!ってなったし、

頭にタオルを巻いたまま台から台へ移動するのもダルかったし、

学生さんですかー?」って声かけられるのも面倒でした。

 

コミュニケーション能力が全くないから、美容師さんに話しかけられるのが苦痛で、

Gackt(?)の髪型になってから数年、またセミロン毛になるまで

ずーっと放ったらかしでした。

 

次に美容室に足を運んだのは、一人暮らしをして地元を離れてから。

気まぐれで、目についた美容室に飛び込みで行きました。

またヘアカタログを渡されたのですが、何も分からなくて

マゴマゴしている時に

じゃあ前下りのボブとかどうですか?絶対似合うと思うので!

と言われ、「お任せします」って若い美容師さんにお願いしました。

そのとき私は「自分に似合う髪型」を初めて発見したのですが、

美容師さんが話しかけてくる「休日の過ごし方」に相槌を打つのが精一杯でした。

全部お任せだったので、シャンプー台に移動させられ、そのあとのブロウでトリートメントをつけられ、ものすごいサラッサラな髪の毛になりました。

その美容室には2回行きましたが、

「前下りボブ」という私にとっての魔法の言葉を覚えてからは、

ヘアカタログをいきなり渡される事もなくなりました。

 

3軒目の美容室は、上京してからです。

ある夏の日、首にかかる髪の毛が鬱陶しくて鬱陶しくて×100

適当にググって駅前にある美容室に行きました。

ここでも魔法の言葉の「前下りボブ」を繰り出したのですが、

やっぱりやってくる美容師さんの「今日はお休みですかー?」「これからどこかいくんですかー?」攻撃…。

でも「美容室 苦手」「美容室 会話」「美容師 なぜ話しかけてくる」で検索した結果学んだ「美容師さんも話しかけるのが仕事だから!」を真に受けて、

必死にお話しました。

鏡のなかにはヘンな笑顔を浮かべて愛想笑いする私、後ろに視線をそらそうとすると、ふと鏡ごしに美容師さんと目が合ったりして…。

寝ちゃう、という選択肢もありましたが、寝ている間にヘンな髪型にされたらどうしよう!という不安や、お仕事してる美容師さんの前で寝ちゃうのって失礼かな?!と思考回路はショート寸前どころかショートして頭がパンクしそうでした。

 

ふぇぇ…美容師さん怖いよぉ…。

 

ここから数年間、私はまた「無造作ヘア」という名前の伸ばしっぱなし期間に突入することになりました。

 

そんなある日、唐突に無性に髪の毛が切りたくなりました。

けれども美容室は怖い。

怖い上に予約してないと入れない時がある(1回飛び込みしたら断られた)。

 

ポクポクポク チーン!

 

そうだ、床屋に行こう。

 

引っ越してから存在だけは知っていた、徒歩3分、走って30秒の理容室の扉を、とうとう私は叩きました。

仕事終わりの19時頃のことです。

 

お客さんはおじさん×2人。

カットする椅子は3脚で、店員さんはおじいさんになりかけの人と、おばあさんになりかけの人と、若い男の人(後にあんまり若くない事が判明)と、妙齢の女性(後に若くない男性と夫婦ということが判明)でした。

 

私を担当したのは女性の方で、

椅子に座って「今日はどうしますかー?」と聞かれました。

なのでここでも繰り出す魔法の言葉「前下りボブ」をお願いしました。

 

理容室は話しかけられない…そう信じていたのに、

妙齢の女性は話しかけてきました。

「お仕事帰りですか?」「明日はお休みですね」

でも、なんていうか…

美容室のように気取った印象がなかったんです。

他のお客さんはポマードを塗ってもらってるオッサンと、

バリカンでバリバリされてるオッサンだけ。

しかもおばあさんになりかけの店員さんは、待合室的な小部屋でテレビを見ながらせんべい食ってる

おじいさんになりかけの店員さんはスポーツ新聞をバサバサ捲ってる。

ついでに待合室には今まで行った美容室にはなかった

ジョジョの単行本(しかも「何をするだァーッ!」のほうで黄ばんでる)

なんだこの、親戚んちっぽい空気

 

私はすっかりリラックスしていました。

 

そう、首筋を触られるまでは…。

 

前下りボブにすると、絶対にうなじのあたりをカットする必要があって、

私はそこを触られて「フグッ!」となりながら体をビクッとさせました。

 

知ってます。

いきなり動いたら、鋭いハサミで皮膚が持ってかれてしまうこともあることを。

 

「あ、首弱かったですか?」

と聞かれつつ、私は「すいません…」とケープの下で太ももを抓って耐えます。

 

魔の首筋コチョコチョタイムが終わって、

シャンプーなし(家からものすごく近いから)、価格は2500円。

 

やっす!!!!

 

一番最初の美容室が8000円オーバー。

2軒目は6500円、3軒目も6500円だったのに

この価格!

 

私はこの近辺に住んでいる限り、この理容室に通おう(そしてジョジョを全部読もう)と決めました。

 

数回通ううちに、だんだんほったらかしにしてくれるお姉さん。

あと、若い女性客がその店では私だけだったようで、カットが終わったあとストレートアイロンで伸ばしてくれたり、

ワックスでホワホワにしてくれたり、ウェーブをかけてみたり、

いろいろ遊ばれました(別に嫌じゃない)。

 

更に通う回数を重ねると、

私専用のエリザベスカラーっぽい器具が。

首筋を触られた時に必死に耐えている様子を見かねて用意してくれたようです。

しかもエリザベスカラー小の前に手ぬぐい・タオルでしっかりガード。

首筋のカットはサササッと短時間で終わるように施術。

ついでに「どこの小児科だろう?」と思うくらいの

もうちょっとがまんしてねー

すぐ終わるからねー

の声掛け。

 

更に更に回数を重ねて、

今では一番最初に「こないだと同じでお願いします~」と言うが早いか、

ケープを巻きつけてくれてる間にグッスリタイム(=寝てる)です。

ビクッとしないようには気をつけていますが、

床屋がこんなにリラックス出来る場所だったとは!と思っています。

 

ついでに冒険して雑誌の切り抜きとか持ってってみましたらば、

その通りの髪型(若干似合わない)にしてくれました。

 

たぶん、理容師さん、美容師さんとの相性もあるとは思うのですが…。

 

お引っ越ししてもそこに通ってますが、

もし関東から出る事になったり、地元に帰る事になっても髪の毛はこの理容室で切ろう、と決めました。

 

美容室は怖くて二度と行けないよ…!

 

文中の理容室はカミソリを使用するところ(=私が床屋と呼ぶほう)、美容室は使わないほう、という区別で書いています。もし間違えていたらこっそり教えてください><