百三十五年丸ノ内線

昔の思い出から今の話までいろいろ(1日に何回も更新するよ!)。実体験を元にしたコスメ話や脱毛・育毛話など。ニッポンゴムツカシイ

映画の感想(邦画)2015/12/3迄に見た

※ 今までの映画の感想は「カテゴリ:映画の感想」よりご覧ください

 

百円の恋(2014/武 正晴)

主人公・一子(イチコ)は弁当屋の両親を持ち実家でニートをしている32歳。姉が離婚をして子供を連れて帰ってきたが、姉は家業を手伝うのに一子は何もせず、子守を頼まれれば小学生の甥にボクシングゲームでボロ勝ちする大人げない大人。そんな一子と姉がある日大喧嘩をして、一子は家を出て行くことに。勢いとはいえ引っ込みのつかなくなってしまった一子はコンビニでアルバイトを始める。通勤路にあるボクシングジムを何気なく覗くとトレーニングをしている狩野という男に目が釘付けとなり…。

安藤サクラさんの出演作。たまに荒川良々に見えるんだ、安藤サクラ…どことなく不健全で自堕落な役を演ったら天下一品!と勝手に私は思っていますが、引きこもり一子がどんどん成長していく様を見るのが楽しいです。最初の1時間くらいはジメッとヌメッとした感じなのだけど、最後は爽やか(?)に終わる。wikiにオチまで含めたストーリーが載ってるけど見ないで見て!

効能:自分も何者かになりたい

 

 思い出のマーニー(2014/米林宏昌)

テレビ初放送とやらで見た。アリエッティの2倍、ゲド戦記の8万倍面白かった。そういえばジブリはいつから原作付きの映画ばっかり作るようになったのか。

喘息持ちのアンナは療養のために札幌から藻散布らへんにある親戚の家に夏休みの間にホームステイすることになった。もともと札幌での生活でも周りと馴染めなかったアンナは藻散布に居る子どもたちとも馴染めないでいる。そんななか、湿地帯にお屋敷を見つけて、金髪碧眼の少女と秘密の友達になる…という話。

最初、優秀な百合かと思っていて「これ、声優誰かな~」となんとなくwiki見たら盛大にネタバレされた。畜生!ネタバレされたあとマーニーが出てきた瞬間からずーっと泣いてるという体たらく。どういうことだ。久子さんという湿地帯が見える丘のようなところで絵を描いているおばさんが最後にいろいろな伏線を回収する話をするのだけど、それを聞いてからもう1回頭から見た。ジブリは優秀だなぁ~と思った。

ゲド戦記以降「劇場に見に行くのは危険(コクリコ坂と風立ちぬは少なくとも見に行かなくて良かったと思ったよ)」と思ってたジブリだけどマーニーは大画面で見ても良かったかもしれない。

 

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス(2015/本広克行)

ノイタミナ枠のアニメの映画化。本広克行ってAKIRAの人だっけ?と勘違いしてた(それは大友克洋だ)。踊る大捜査線の人ね。

ProductionI.Gのロゴが出てきてからの、英語+字幕で状況説明というか、わけのわからん難しい事を言うのはINNOCENCE(攻殻機動隊の劇場版)みたいだなーと思いました。

あらすじは、なんだか複雑なんだけども、シビュラシステムっていう相性診断から潜在犯(潜在的に犯罪を犯す率が高い人)を探しだしたり、色んな便利システムに支配された日本と、そこに所属する公安の警察官の話です。アニメ(2期)見てなくてもわかると思うけど、見たほうがいろいろとわかっていいと思います。アカネちゃん(ヒロイン)が何と戦ってるか、とか人同士の確執みたいのがわかるので…。

効能:シビュラシステムに結婚相手探して欲しい

 

円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014/行定勲)

芦田愛菜だよー!」

芦田愛菜ちゃんが主演の映画。

さっぱりストーリーの意味がわからなかった。小学3年生の夏休みの思い出みたいなことかな…。分からないなりにとても面白かった、出てくる子役の全員が「あー子供ってこんな感じだよねー!(アホなのもませてるのも)」って思えて可愛らしくって憎たらしくって。在阪局がスポンサーなので、関西圏の人はもっと楽しめると思う。タージンさんが出てきたし。話の途中で出てくる鼠人間の動きがめちゃくちゃ気持ち悪くて良かった!振付師の森山開次さん。ほんと、むっちゃ気持ち悪い!それだけでも見る価値があると思う。

っていうか、去年の夏公開なのに、すでに公式サイトのドメインが期限切れってどういうことなのさ!

効能:たぶん10代とかに見てたら「ケッ」とか思うタイプの映画かも…。

 

天然コケッコー(2007/山下敦弘)

くらもちふさこ原作の漫画を映画化。

あらすじは、小学校と中学校、併せて全校生徒6名の田舎にやってきた東京からの転校生・大沢広海と、主人公・右田そよの淡い恋物語、みたいなことなんだと思う。

思うんだけど「絶対数が少なかったらその中でマシなもん同士でくっつくんだなぁ」ていう感想です。映画自体は凄く面白く見ることが出来たのだけど、過去に大沢の母に二股をかけられてたそよの父が浮気をしかけてるような描写のその後とか、大沢のジャケットが欲しくてキスを承諾するそよ、とか、それってある意味売春みたいなもんだよなぁ、ととても穿って見てしまいました…。

映画は面白かったんだけど!ちゃんと起承転結があって、直前に見た35歳の童貞男とか言う1時間ちょっとの映画よりは全然良かったのだけども!!!!

効能:爽やかの仮面に惑わされてはいけない

 

35歳の童貞男(2014/吉行由実)

元AV女優の有村千佳さん主演映画。

そこはかとなくAVっていうか確実にAVだったけど。話の1/4は有村さんのおっぱい出てたよ。おつぱい。それにしても、ストーリーはあってなきようなものだし、AVにしては中途半端だし、映像が微妙にAVっぽいし、なんだろうなこれは…と思いました。

 

助太刀屋助六(2002/岡本喜八)

「この映画、2002年の映画なのに画面古いな~~!」と思ってたら、35ミリフィルム上映されたらしい。凄い。撮影ももちろんデジタルじゃなくてフィルム撮影なんだろうな、そこら辺は軽く調べてもよくわかんなかった。

助太刀屋稼業でヤクザ気取りの助六が7年ぶりに故郷に戻ると、村はシンと妙な気配に包まれていた。幼なじみの太郎(村田雄浩)を見つけて事情を聞き、早速一枚噛もうと仇討を申し込んだ侍二人の元に行くが、すでに助太刀は2名も頼んであるという。目論見が外れて昔なじみの棺桶屋に行くと、そこには仇討相手の片倉梅太郎(仲代達矢)がいたが…。

仲代達矢がシブくてかっこいいし、岸部一徳は相変わらずの悪人顔だし、テンポも良くて面白かった。余分なものは削いで、本筋だけ見えてるのに笑えるところやシンミリするところがちゃんとあった。ダラダラなザ・邦画(釣りバカ日誌とかね)も好きだけど、こういう映画もいいな、と思いました。

 

帝都物語(1988/実相寺昭雄)

荒俣宏原作の同名小説を映画化したもの。嶋田久作がめっちゃやついいちろうに見えた。

昔、小説を読んだとき、一気読みしたくらい面白かった記憶はあれど、物語のあらすじをすっかり忘れていて、加藤保憲が主役だってことも忘れていたので、新鮮に楽しめました。88年の映画ということもあって、式神の表現とか五芒星を描いた紙が飛んで行くところとかはコマ撮りアニメーションになっていて、CGに慣れていたのでとても新鮮に思えた。面白かったかどうかと聞かれたら、話が難しくってよくわからんかった、っていうのが正解。あと學天則とか出てきた。

好き度:★

 

六月燈の三姉妹(2013/佐々部清)

和菓子屋の3姉妹の話。母バツ2,長女バツ1、次女離婚調停中、三女不倫中。しかも一緒に暮らしている三女の父(つまり、母は再婚ね)とは離婚済み。

三姉妹の成長物語のようでもあるし、家族の新しい関係の構築のような話でもあるし、シャッター街になりそうな商店街の話でもあるし、父母の愛とか父と娘の関係とか…なんだか盛りだくさん。

鹿児島県が舞台になってて、暖かそうなとこだなーって思った。

好き度:★★

 

帝都大戦(1989/藍乃才、一瀬隆重)

荒俣宏原作の「帝都物語」映画化2作目。

うっすら思ってたんだけど、嶋田久作がすごいだけで、あとはつまらんな、と思いました。多分、お金はかかってるんだと思う、バブルだし。超現実視覚効果、とかつってマッド・ジョージ起用してるし。

なんだよ、超現実視覚効果って…。

一番凄かったのは、嶋田久作が鉄塔(電柱?)の上にたってるところ。CGに見えないし、ネットもなさそうだし、そこが一番ヒイってなった。命綱ついてたのかなぁ?あとは、加藤雅也がおかゆの硬いのみたいなの(エクトプラズムらしい)をオエって吐き出すところが「オエエエエ」ってなった。そこのシーンは嶋田久作の目がビョーンってなったり、顔の皮がベローンってなったりしてて、ごはんたべながら見る映画じゃなかった。あと、途中で死んじゃうけど野沢直子が出てきたところでいつも笑ってしまった。

好き度:☆

効能:ごはんたべながら見ちゃだめ