百三十五年丸ノ内線

昔の思い出から今の話までいろいろ(1年に3回くらい更新するよ!)

Dr. Martens(ドクターマーチン)のブーツを履くぞよ!

やあ、みんな、元気?

近藤だよ。

 

ちょっと前にどっかのSNS

「ドクターマーチンを履いてるおじさん・おばさんかっこわるい」みたいなのが話題になっていた、と思う。

私のSNS平和仕様になっていて、うさぎ旅行情報お花食べ物しか流れてこないので詳細はわからないんだけど。

 

そんな私が旧に思い出した「ドクターマーチンと私」的な思い出話を聞いていってよ。

 

 

18歳のころ、私はドクターマーチンのガラスレザーの20ホールブーツが欲しくてたまらなかった。

ドクターマーチンのテナントが入っていた新宿のマルイに行くたびに

「かっこいいなー!」

「ほしいなー!」

「高いなぁ…」

重たいなぁ……」

と思っていた。

とくに「重い」が一番のネックになっていて

あらゆる店員さんに「慣れる!」「履きやすい!」と言われても

「でもォ…重たいんでしょう…?っていうか事実、重たい」

と思って購入までには至らなかった。

ガラスレザーの緑の、タグがDr. Martensのあの子(まだ覚えている)。

 

18歳のころの私はアホみたいな厚底を履いていて

私の周囲ではラバーソウルが流行っていた。

もちろんジョージ・コックスは買えないので

YOSUKEのソールが10cmくらいある白いラバーソウルを

よく履いていた。

それよりも遥かに重たいドクターマーチン。

ラスボス感がすごい。

 

あと、はちゃめちゃに足が臭かったので

申し訳ないな、と思って試着出来なかった。

 

今はグランズレメディという強い味方がいるので

夏にブーツを履いてもへっちゃら。

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それでも、事あるごとに

やはりほしいな…

「だが重いな…」

と思い続けて早幾年。

無駄に路面店に行って

「いいな~」

「でもな~」

と迷うこと数十回。

 

とうとう今から数年前に8ホールブーツをお迎えした。

あ、ブーツの前サンダルをお迎えした。

 

サンダルは

「重たい、だが一生ドクターマーチンを知らない人生でよいのか?!

否!

知ってるほうが絶対楽しい!

あとなんかお金つかいたい

と思って買った、んだと思う

 

買う前にはドクターマーチンのことをとても調べた。

なんだか最近店頭で見るドクターマーチンは

記憶の中のドクターマーチンと違う気がする…と思って。

 

本当はWhite社のものが欲しかった。

購入する直前までAirWairのタグ、ちょっとやだな、って思った。

ていうか、AirWairはニューバランスみたいにライセンス契約してる廉価版だと思ってた。

失礼な話だ。

 

ドクターマーチンのことを調べれば調べるほど

イギリス製は普通に日本に住んでたら手に入らないと知った。

英国の工房みたいなところにいけ、と指南するブログを見た。

買う前にソールの見方とかも調べた。

調べすぎてわけがわからなくなったので、

渋谷のドクターマーチンに「たのもーう!」と入っていって

手始めにサンダルを買った。

 

あんなに20ホールのブーツが欲しかったのに、どうしてサンダルを買ったのか。

とにかく、なんだかグラディエーターサンダルみたいなソレが

めちゃくちゃよく思えて。

あと、ブーツを買うにはほんのり勇気と予算が足りなかったような気がする。

 

めっちゃ余談だけど試着をいっぱいして、サイズを決めて

お会計をして、翌日に早速はいた。

なんか試着のときよりキツくなった気がしてたけど

皮だし!

と思って無視した。

1時間くらい街歩きをして、足を見たら靴擦れではなく

締め付けにより真っ赤になってて

「これはなんだかおかしいわい」

と思ってサイズ見たら、左右で違った。

 

試着しすぎて箱が混ざっちゃったんだと思う。

わりと履いちゃったソレを交換してもらうべく、

その日の予定を変更してまた渋谷に行った。

めっちゃ謝られた。

 

履く前にちゃんとサイズ見ればよかった、こちらこそごめん。

 

ファーストドクターマーチンのサンダルは

しっかり私の足の指に数個の水ぶくれを作った。

足首のところにベルトがあって、そこもしっかり皮がめくれた。

痛くて歩くのが辛かったけど、

そのころにメイクポーチに絆創膏を必ず入れておく、という癖がついた。

 

靴擦れしてからがドクターマーチンの本番よ!

と思って、とにかく私の足の皮が厚くなるか

靴が足に合うまでひたすら履いた。

 

重たくて靴擦れが100%できるドクターマーチンを

裸足で履いても大丈夫になったときは嬉しかった。

毎日履き続けて3週間位かかったと思う。

めちゃくちゃ絆創膏と仲良くなった。

あと、夜中にめちゃくちゃ足攣った

 

幸いにしてガラスレザーではなくて柔らかい革のサンダルだったから

「靴擦れ、そんなにひどくならなくてよかった!」

うっかり勘違いをした。

 

翌年に、やっと8ホールのブーツを買った。

なぜ20ホールじゃないかといえば、

なんとなくその頃の服装に合わなくなってしまっていたから。

 

ミニマリストや断捨離が得意な人は

きっと服装の系統も大幅に変わったりはしないんだろうけど

私は「モード期」「コンサバ期」「トラッド期」「KAWAII至上主義期」みたいな感じで

いくつかの系統が不定期な周期でやってくる。

サンダルを迎えた頃の服装には20ホールは主張が強すぎた。

 

8ホールのブーツは新宿で買った。

一番最初に「ドクターマーチンほしいなぁ」と、矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)眺めていた

マルイのあの店舗は無くなっちゃったけど、

でもなんとなく新宿で買いたかった。

ブーツはサンダルで学習してきたので

サイズ合わせの試着もそこそこに購入できた。

持ち上げたときに「あれ、軽くなった?」と思ったのだけど

気のせいだったんだろうか。

ソールが軽いタイプもあるのは知ってる。

本当はチャンキーヒールのレディースのブーツとちょっと迷った。

ほんと、ちょっと。

30分くらい(わりと悩んでいる)。

いっそ両方買ったろうかな?!

とかも思った。

 

店員さんは「最初は革が足に馴染むまで登山用の分厚い靴下を履くのがオススメ」って言ってた。

 

8ホールを買った日、帰

り道でずっしりしたショッパーを持っているのがとても嬉しかった。

 

翌日から私と8ホールブーツとのお付き合いが始まった。

とにかく、靴擦れは痛いので靴下をちゃんと履くことにした。

でも靴下が絶妙にズレてしまって、ふくらはぎのところは

皮が剥けた。

なんなら靴下バリアを飛び越えて靴擦れができた。

はちゃめちゃに痛かったけど

8ホールブーツと早く仲良くしたかった。

靴擦れのところに絆創膏を貼っても

絆創膏バリアを飛び越えてやってくる靴擦れ。

足の指が当たる部分も水ぶくれができたし、

かかともしっかり痛くなった。

 

一番ノーマルな8ホール(真っ黒)じゃなくて

カラーが入っているものを買ったので

仕事のある日は履けなくて、休みの日ごとに履いて慣らした。

靴下がズレちゃっても靴擦れしなくなるには2ヶ月位かかったと思う。

なにかを制覇した気がした。

 

じつは今はほとんど履いていない。

2足とも、とてもかわいいし愛着もあるけどやっぱり重たい。

そして案の定、服装に合わない。

そしてこの靴を履くと行動がとても制限される。

余計なお買い物などをしたくないときには重宝する。

1日履いて帰宅して、脱いだ瞬間の開放感を味わいたいがために

履いているといっても過言ではない。

 

いやまじで。

共感してくれる人、いるとおもう。

 

そして、しばらく履かない間に体型が変わって

また仲良くしなおさなければならない。

 

Oh、つらい。

 

それでも私はまたもやドクターマーチンを買おうとしている。

なぜなら可愛いと思うから。

18歳のあのとき「かわいい!」と思った気持ちがそのまま

今でもずっと続いている。

 

今度はチェルシーブーツを買うんだ。

ソールがカクカクしてるやつ。