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最高の贈りもの(2013/アメリカ/マルコム・D・リー)
14人の黒人がクリスマスに集まって色々する話。フットボールのスーパースターとその妻、学校の校長とその妻、悪女コンテストで優勝した女性にヒット作を出したのは数年前という作家。それぞれの友情が少しずつ行き違っているのが、話し合いや殴り合いによってこんがらがった糸がほぐれていくように友情が回復していく。
ご都合主義的な所もあったけど、じんわりする。
効能:でもこの人達、また友情的なのがすぐ壊れるきがする
シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014/アメリカ/ジョン・ファブロー)
有名シェフが料理ブロガーによってどん底に転落、そこからフードトラックでアメリカを渡り歩く話。離婚した嫁の更に離婚した夫の手を借りてフードトラックを調達するところが複雑でよかった。出てくる料理が全部美味しそう。アメリカの料理って大雑把なのしか無いと思ってたけど、この映画に出てくる料理は食べてみたいなぁ。シェフの息子がかわいい。
効能:ネットリテラシーが低いシェフが悪い気もする
少女は自転車に乗って(2013/サウジアラビア・ドイツ/ハイファ・アル=マンスール)
原題はワジダ。おてんば娘のワジダが主人公で、彼女は髪の毛を出して登校したり、自転車に乗りたがったりしてよく校長先生に呼び出されたりする。
そんなワジダは自転車のためにお金を貯めているが、コーランの大会の賞金がちょうど自転車を買える金額で…という話。
結局ワジダは自転車を手に入れるのだけど、この分かりやすく「欲しいものが手に入る・頑張ったら報われる」みたいなの、どっかで見たなーと思ったら(大概の映画がそうなんでしょうけども)前に見たイラン映画の運動靴と赤い金魚と全く同じ展開(運動靴のほうは頑張りすぎて欲しい賞品以上のものを手に入れちゃってむしろがっかり)でした。
効能:どっちか見たらいいと思う。
やさしい本泥棒(2013/アメリカ・ドイツ/ブライアン・パーシバル)
第二次世界大戦直前のドイツが舞台。共産党主義だった夫婦は子どもたちを里子に出す。道中、弟が死亡、姉のリーゼルはフーバーマン夫妻の里子となる。隣の家に住むルディ、意地悪なフランツ、激化する共産党狩りに一歩ずつ戦争へと近づく中、フーバーマン夫妻の元にユダヤ人の青年・マックスが現れて…
という物語。
最初は神様の視点から話が始まると思ってたけど、ラストに近づくに連れ、ただの神様ではないことが判明。地下室チェックでマックスが見つかりそうになるところはドキドキした。
効能:戦争よくねーな
ベルリン・天使の詩(1987/フランス・西ドイツ/ヴィム・ヴェンダース)
人間の目には見えない天使が主人公の話。「見えないがいるな」と自称元天使のピーター・フォークのセリフを聞いた時「元ネタはここだったかー!」とヘンな感動をした。
あらすじは途方も無く長い年月を生きている天使・ダミエルがサーカス団のマリオンに想いを寄せて人間になる、という話。
天使の目線のときはモノクロで、人間の目線のときはカラーになるのだけど、最初はずーっとモノクロ画面だったから「この映画ってそんなに古かったっけ?」って思わず確認してしまったよ。
私はわかりやすい物語が好きなので、この映画には「耽美主義な人が感じる美しさの気配は感じ取れるけどそれ以上にはとくに…」みたいなガッカリ感想しかもてませんでした…。
効能:むずかしいから年月を開けてまた見たほうがいいと思う
コレリ大尉のマンドリン(2001/イギリス・フランス・アメリカ/ジョン・マッデン)
「中井貴一が出てこないなー」と思いながら見ていました。うん、最初の5分くらいは完全に完璧に見事なまでに「ビルマの竪琴」と勘違いしていたよね。主人公のコレリ大尉の顔をどっかで見たことがあるなぁと思っていたのだけど、ニコラス・ケイジだったよね。気がつくのが遅すぎだよ。
あらすじは第二次世界大戦中、占領したギリシャのケファロニア島にやってきたイタリア軍のコレリ大尉が、医者の娘で婚約者が戦地に向かった女性・ペラギア(ペネロペ・クルス)と惹かれ合っていくが…みたいな話。
ペネロペ・クルスのセミヌードが出てくるのだけど、脇毛がモッサリだったからそこにビックリした。役者って大変だなぁ!みたいな(戦時中だし剃る習慣もないのでしょう)。
アメリカが(制作に)絡んでるのに派手な打ち合いみたいなのが無いなーと思ってたら後半にきたよ、一気に。それまでは悲恋みたいな描かれ方だったのだけど、若干ポカーンてしたよね。ウェーバー大尉っていうオーストリア人だけどドイツ軍っていう人が見るからに「こいつは後で裏切るかんじ!」って顔で、裏切ったところで「やっぱり!」みたいに思った…。
効能:戦争よくねーな
ふたりにクギづけ(2003/アメリカ/ファレリー兄弟)
腰のところでつながった結合双生児のボブとウォルトが主人公の物語。二人はつながってるけどお互いの夢を邪魔しないっていう条件で、いつもはボブ(マット・デイモン)が店長のハンバーガー屋で絶妙なコンビネーションでハンバーガーを提供する仕事をしている。ウォルト(グレッグ・キニア)は俳優で地元(マーサズ・ヴィニヤード島)の劇場で毎年公演を開いていて今年も島の知り合いを客に一人舞台を行うが、人前で上がってしまうボブは冷や汗をかきながらウォルトに付き合う。
ウォルトはナンパ男ですぐに女の子と仲良くなってベッドまで共にするが、奥手のボブはLAに住むメイという女性と3年間メールのみのやり取りだけ…。
ウォルトはハリウッド俳優になるのが夢で、ボブに3ヶ月だけと条件をつけて二人(一人?)でハリウッドに行くが現実はそんなに甘くない。すぐに俳優業として華々しくデビュー出来ると思っていたウォルトになかなか出演依頼はなく、諦めて島に帰ろうと弱音を吐くウォルトをボブは勇気づけるが…という話。
知的障害者とか身体障害者も出てくるのだけど、障害を悲観的に描いているのではないところが良かった。見どころは二人のコンビネーションクッキングやとある小競り合いの中でのケンカなど「繋がってるのに凄い!(繋がってるから凄い?)」と思った。
エンドロール中にもちょっとした演出があるので、最後までぜひ見て欲しいなーと思いました。
効能:それにしても繋がってるままの演技って大変そうだなぁ。
この自由な世界で(2007/イギリス・イタリア・ドイツ・スペイン・ポーランド/ケン・ローチ)
イギリスの職業斡旋業者の女性のお話。不法滞在者に偽造パスポートを渡したり、貧乏から抜け出したいと奮闘するアンジー(主人公)のやばい橋の渡りっぷりが凄い。
痛快とかじゃなくてジワジワ怖い。現実に起こってるんだろうなぁ(しかももっとひどいことが)と思う。東京難民を前に見た時と同じようなかんじ、いつか自分の身にも振りかかるかもしれない、っていう怖さがあった。
効能:この映画にもおっぱいが!
キッド(2000/アメリカ/ジョン・タートルトーブ)
ディズニー映画!
は、夢があってハッピーエンドで終わっていいなぁ、と思いました。面白かった。ジブリ映画は最近(ハウル以降)はなんとなく好きじゃないんだけど、今まで見てきたディズニー映画はほとんど漏れ無く楽しめたよ。
40歳の誕生日目前、犬も女も無しなラスティのもとに8歳の誕生日を目前にしたラスがやってくる話。
子供の頃って大人に「勉強しろ」って言われても言うこと聞けなかったよなぁ、と思いました。もう少し早く見たら良かった。
リトル・ニキータ(1988/アメリカ/リチャード・ベンジャミン)
ちょっぴり古い映画。アメリカ人だと思い込んでたジェフ。実は両親がロシアのスパイで、20年間スパイ活動をしていなかったのに殺されるかもしれない仕事を任されて…っていう話。
大雑把すぎた。
凄くドキドキするし、主人公のジェフの苛立ちとか演技すげーと思った。リヴァー・フェニックスってもう亡くなってるんだね。超イケメンだったよ。
アンナと王様(1999/アメリカ/アンディ・テナント)
シャム王国の王様と、そこの皇太子教育に来た女性家庭教師のお話。
チョウ・ユンファかっこいいなぁ、と思った。あとタプティム(側室に召し抱えられた貿易商の娘…だっけ?)が恋人と引き離されて王様と夜伽(でいいんかしら…)を共にするところの涙目で笑顔を作ってるところとか凄い悲しかった。
将軍の中にいる「明らかに政治家顔」のワルそうな人が相変わらず予想通りに王様を裏切るから、全くわかりやすいな!と思った。うん。
効能:ビルマ怖い!
永遠のこどもたち(2007/スペイン・メキシコ/J・A・バヨナ)
孤児院育ちのラウラは夫のカルロスと孤児シモンを引き取り、かつて自分が育った孤児院を買い取り孤児院を開園させようとしたが、開園パーティの当日に愛息子のシモンが行方不明になる。その日から開演前の孤児院では不思議なことが起こり始め…。
ていうホラー映画。ホラー映画って知らないで見ちゃったから、頭から布袋を被った少年が出てきた時に「ヒッ!」てなっちゃったよ。
オチを書いちゃうけど、ラウラとシモンが死ぬ。いい話風にまとめられてたけど、でも二人とも死んでたやーん!って思った。ジワっと怖い映画でした。
効能:途中で出てくる霊媒師が凄い
俺たちスーパーマジシャン(2013/アメリカ/ドン・スカーディーノ)
出た!俺たちシリーズ!原題はTHE INCREDIBLE BURT WONDERSTONEで、主人公のバート・ワンダーストーンの名前入り。
幼いころにいじめられっこだったバートが、同じく体が弱いアントンとマジックを通じて友情を深めていき、大人になりラスベガスで大成功を収めたが、観客は繰り返される同じネタのマジックに飽き集客率はガタ落ち、バートもマジックに対する情熱を失っており…という話。
途中迄見たら完全に先が予想出来る映画なんだけど、見たあとにちょっと爽やかなきもちになりました。いや、エンドロールでマジックのネタばらししててそれが結構ひどいから、爽やか100%っていう感じじゃないんだけど…。
俺たちシリーズ、今のところハズレなしです。
効能:長髪のジム・キャリーがイカれてていい
ゾンビリミット(2013/スペイン・カナダ/マヌエル・カルバージョ)
ゾンビに感染してもワクチンを注射し続ければ人と変わらないで生きていけるけど、その注射薬が少なくなって奪い合い…みたいな映画。
そんなグロくない、途中でゾンビ出てくるけど。中心にあるのは、裏切ったり、子供のために奪ったりっていうのはどうしてもあるよね、みたいな事だと思う。
主人公の女性医師・ケイトの気持ちもわかるし、夫・アレックスの親友、ジェイコブの気持ちもわかるし、観客として俯瞰で見ると、みんながいろいろ間違ってる気もするっていういろいろな視点で楽しむ事が出来る映画だと思いました。
効能:この映画のゾンビの扱われ方がHIV患者に対するものに似てる気がした。
最後の初恋(2008/アメリカ/ジョージ・C・ウルフ)
大人の恋愛映画てかんじ。リチャード・ギアを楽しむ映画、秋田犬は出てこないけど馬は出てくるよ!
あーこの人がリチャード・ギアかーて思いました。かっこいいな、リチャード・ギア。すげーな、さすがハリウッド俳優だぜ…よくわかんないけど。
子育てがまぁまぁ一段落した、配偶者にそれぞれ裏切られた(?)大人の男女の物語。出てくる海辺のホテルの基礎部分が丸太だったから「アメリカっつうのは豪快だな!」とか「ハリケーンが来るのに流されないのかな?!」とか「基礎の丸太は深さはどのくらい埋まってんのかな?!」とか「岩盤層があるのかな…」とか、映画と関係ないところに注目してしまいました。なんかさー、画面に出てくる家とかその、コテージ?ホテル?がいちいちシャレオツでしゃらくさくって憧れちゃうぜ!ってかんじ。